相変わらずカカシさんには友達がいない。
カカシさんのお友達は現在、同じ家に住むイルカさんのみ。
ふ、不憫だ…。不憫すぎる。
そう思った管理人。再びカカシさんをダウンタウンに強制連行しました。
さぁ、今度こそお友達を作ろうじゃないか!!
行け!!カカシ!!!!
頼むからいいかげん友達作ってくれ…(泣
前回あっさりと断られてしまった朽木家のボンボン白哉を発見。
(今回は慎重に、ね)
まずは世間話で相手の興味を引いてみる。
すると、なにやら好感触!
これで行けると踏んだカカシさん。思い切って白哉を食事に誘ってみた。
「すまぬが、兄と食事をする気になれん」
カカシさん、二度目の撃沈。
もう帰りたいよ…。
弱気になるなんてカカシさんらしくないですよ!
まだ始まったばかりです。
さぁ、気を取り直して次ですよ!
次!!!!
目の前を通り過ぎたのは、これまた前回断られた…
「あ、ロビンさん。こんにちはー」
「あら、カカシさん。久しぶりね」
「ごめんね。今日もイルカ先生と一緒じゃないんだよね」
「ふふっ」
意味深な笑みを浮かべたロビン。
カカシさん、ここで勝負に出てみました。
「一緒に食事でもどう?もちろん奢るよ」
「ごめんなさい。イルカさんと待ち合わせしているの」
えーー!?
そういえば…今日はイルカ先生、出かけるって言ってたような…。
ちょっと虚しくなってきたカカシさん。
さぁ、気を取り直して、次!!!!
カカシさんが声をかけたのはゾロ。
彼ならきっとカカシさんのお友達になってくれるはず!
(実はゾロ、シムの世界で二番目にお友達が多い。)
全くの初対面ではないけれど、今までの経緯からカカシさんかなり慎重です。
とりあえず、当たり障りないような話題を振ってみます。
「グランドラインって所には巨大なイルカがいるんでしょ?」
……カカシさん。これが当たり障りない、話題ですか?
「おう、いるぞ。でかすぎて食う気にもなれねェのが」
おや?ゾロがあっさりのってきましたよ。
イルカ談義が暫く続いたところで、ゾロはなにやら思い出したようです。
「そういや、『イルカ』っていえば…。そんなヤツもいたな」
「あれ?君も知ってるの?」
「知ってる、つーか…」
「イルカ先生、俺の同居人なんだよね」
「……そうか」
「…?」
あ、あれ?なにやら雲行きが怪しくなってきましたよ?
「つーか、あの野郎!!!!」
突然ゾロが怒り出したことにカカシさん心底驚いたご様子。
「な、なに?どうしたの!?」
「うちのトイレ二度もぶっ壊しやがって!!!!」
それはつい先日。
ロロノア宅で行われたホームパーティーでのこと。
破壊王イルカさんは、ロロノアさん宅の最新設備を破壊して回っていた。
本人は破壊するつもりなどないのだけれど。
(管理人、これも一種の才能かもしれん、そう思っています。…いや、正直そう思わないとやってられない。)
イルカさんが破壊していった設備を修理したのは、技術力の高いゾロだったわけで…
水浸しになった床を掃除したのは、綺麗好きのサンジだったわけで…
心も体もクタクタになったパーティーだった。
「あーッ!!思い出したらムカついてきた!!」
「悪ィ。帰る」
たった一言を残してゾロは去っていった。
残されたカカシさん。
しばらくの間、呆然としたまま動けませんでした。
イルカ先生!!!!
どうして俺の友達計画邪魔するの!?
後編に続く~