一緒に住んでいるのは剣八と修兵。
お隣さんは六番隊の二人。
瀞霊廷の時から代わり映えのしないメンバー。
「なんや、飽きたな。この顔ぶれも…」
死神以外の友達が欲しいと思ったギン。
暇そうにしていた修兵を連れて、さっそくダウンタウンへ繰り出すことにしました。
最初に出会ったのは、金髪で左目を隠した青年。
それが、どこか瀞霊廷に置いてきた部下のイヅルにダブって見えたような気がして。
「こんにちは」
「あ?誰だよお前。」
突然声を掛けたからか、多少警戒されたが。
「市丸ギンや。よろしゅう。」
「あぁ、剣八さんとこの…。俺はサンジだ。」
「なんや、知ってはるの?」
「うちのクソ剣士が仲良くさせてもらってるみてぇでよ。」
あの隊長さん、いつの間に…と考えこんでいたら。
「まぁ立ち話もなんだし、メシでも食いにいくか?ロビンちゃんもソイツと話がしてぇらしいし。」
そして隣をみれば、グラマラスな女性に修兵も食事に誘われていて。
「そやね。みんなでご飯にしようか。」
ところがレストランに移動してみれば。
ディナータイムで大混雑。
「めっちゃ混んでる」
「申し訳ございません。只今一時間ほどお待ち頂いております」
本当に申し訳なさそうにウエイターが頭を下げ。
「ただ待ってるのもつまらねェし、ゲームでもして待つか。」
サンジの提案で、レストランの前に設置されているゲームコーナーへと移動した。
「対戦でもしてみるか?」
イヅルに似ていると思っとったのに。
「ボクの圧勝で終わっても拗ねたりせぇへん?」
「んなもんするかよ。」
モグラ叩きのようなゲーム機に向かい、両者かなり真剣な表情。
第一ラウンド。
「イエーイ!!ロビンちゃん見てた?惚れた?」
ガックリと肩を落とす市丸。
負けるなんて考えていなかった。
(イヅル似のくせに!!)
「もう一回勝負や!!!!」
「圧勝ーー!!!!」
「なんでや。なんで勝てへんの?」
二連敗してしまった市丸の落ち込みは激しく。
「ボク、帰るわ。またな、サンジくん」
修兵を残し、家路についてしまったのでした。
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